10年前に比べてコーヒー屋さんが増えたなと思います。

コーヒーの多様性は素晴らしいですね。様々な人たちのこだわりを楽しむことができてとても嬉しいです。

「ライバルが増えて大変だね」とよく言われることがあります。

確かにここまでコーヒー屋さんが増えると売り上げにも直接影響出るのかなって思ったりもしたんですが、悪い影響がひとつもないのです。

理由は単純。

「良いコーヒーに触れる機会が増えたから」。

これまでのコーヒーは低品質なものでも「これがコーヒーというもの」と捉えられていました。

それが今ではコーヒー屋さんがたくさんできてしかも美味い。

良いコーヒーに出会った人々はもうこれまでのコーヒーでは満足できません。

旅先ではこだわりのコーヒー屋さんを探し、地元ではお気に入りのコーヒー屋さんを愛し続ける。

人々がコーヒーに対して求めるレベルが間違いなく上がっています。

これは全国に素晴らしいコーヒー屋さんが増えたからできた大革命です。

僕がコーヒー屋さんになった時なんて「自家焙煎」という言葉すらあまり浸透していなかったですから。

こうなると腕が問われます。

知識を追い、新しい焙煎レシピにもアタックしなければなりません。

でもそれが面白くて仕方ないのです。