コスタリカ、サンホセ州タラス地区。国内トップクラスのコーヒー名産地です。
タラス中心部サンマルコス区、標高1900ｍの高地で栽培されているハニープロセスのカツアイ種です。

１９４９年に誕生したブルボン系（ムンドノーボ）とティピカ系（カツーラ）の交配品種。
小ぶりな形状で通常のブルボン種の2倍の収量があります。
中米ではメジャーな品種になっています。

テイストとしては繊細な甘味重視といったところでしょう。
嫌味のない酸味とクリアな甘味が調和しています。
が、インパクトの面でいえば少し物足りなさがあるような気がします。

そんな中こちらのドン・オスカル農園。
見事な仕事をやってのけました。
余韻にパンチが無いこの品種、レッドハニープロセスを活用してフルーティなアフターフレーバーを効かせることに成功しています。
※レッドハニー（収穫後、果肉を取り除く段階でミューシレージ（甘味成分）を多めに残して乾燥させる工程）

焙煎は直火焙煎を採用。
1口目からインパクトを感じてもらうためやや高カロリーで焙煎開始。
カカオのような香ばしさを表現しています。

カツアイ特有のクリーンな質感、レッドハニープロセスによるフルーティな甘味、焙煎の工夫による香ばしさ。
すべてが気持ちよく調和した仕上がりになったと思います。


『ドン・オスカル農園』
生産国：コスタリカ
品種：カツアイ
プロセス：レッドハニープロセス
標高：1,900m

甘味　★★★★★★
酸味　★★★★☆☆
苦味　★★☆☆☆☆
風味　★★★★★☆

【容量】
焼き上がり150g
焙煎：中深煎り