イザベル GUATEMALA 150g
肥沃な土質が有名なサン・クリストバル・ベラパス。
良質なコーヒーが育つこの地域の唯一の弱点は収穫期に雨が多いという点です。同農園では乾燥工程で豆にダメージが生じないよう屋外での乾燥を避け、乾燥棚にある豆の入れ替えなどを頻繁に行い均一に水分を抜いています。
採用されている品種は伝統品種のカツーラ種のみです。
どうやら柑橘系の風味が一番の特徴のようです。テスト焙煎「中煎り」でグレープフルーツのような風味が表れました。
酸味の出現も芸術的なものでしたが、やや尾を引く酸味かなと思います。
この上品な香り高さは豆の甘味と調和させればより良いものになると判断し、ほんの少し焙煎を進めて「中深煎り」まで持ち上げます。
伝統品種のカツーラにこだわりを持つ農園との事で、カップ全体に古き良きグアテマラコーヒーの質感(クリスピー/ミネラル感)も表現したいと思います。
半熱風焙煎で2ハゼ20秒(中深煎り)のあたりで煎り止めます。
しっかりと輪郭のあるボディ感と持ち味である柑橘フレーバー。余韻はミネラルを感じる甘味でフェードアウトしていきます。
『イザベル』
生産国:グアテマラ
品種:カツーラ
プロセス:ウォッシュド
標高:1,400m~1,600m
焙煎:半熱風焙煎「中深煎り」
容量:150g
甘味 ★★★★★☆
酸味 ★★★☆☆☆
苦味 ★★★☆☆☆
風味 ★★★★★★★
備考:ニュークロップならではですが、焙煎から1日ごとに味わいが変化していきます。その変化に面白さがあります。ご家庭でハンドドリップしているお客様に「毎回味が違うんだよね」とよく相談されますが、このコーヒーに限ってはそんな事は忘れましょう。