中東部サンアグスティン・アカサグアストラン産。
このコーヒーの収益の一部は絶滅危惧種ピューマの保全活動に使われています。
「シンビオンテ」とは互いに利益を与え合いながら生きる関係を意味する言葉です。

収穫後、水洗処理され果肉が取り除かれたコーヒー豆は天日乾燥されています。
乾燥工程に時間を掛けないことで豆へのダメージを避けています。

こちらのコーヒーはニュークロップ。2025年収穫ロットです。
浅煎りに仕上げて良質な酸味を楽しむべきなのは重々承知のうえで深煎りに仕上げます。
兼ねてからニュークロップの深煎りに美しさを感じています。「深煎りにしてしまったら何でも同じ」と浅煎りラバーに怒られそうですが、いやいやそうでもないですよと。
苦味というテイストにも様々な個性があり上手く深煎りにすれば甘味のポテンシャルを色々な方向にコントロールできます。

このコーヒーの深煎りは、温度が下がって現れる果実感に美しさを感じます。
果実感は酸味なわけですが、この酸味と深煎りで炙り出したズシッとした苦味が見事に調和します。
また、温度の変化でまったく別の味わいが楽しめるユニークなコーヒーです。

『カフェ・ピューマ・シンビオンテ』
生産国：グアテマラ
品種：カツーラ/ティピカ/ブルボン
プロセス：ウォッシュド
標高：1,350m~1,550m
焙煎：直火焙煎「深煎り」
容量：150g

甘味　★★★★☆☆
酸味　★★★☆☆☆
苦味　★★★★★☆
風味　★★★★☆☆

備考：細かく挽くことで酸味が引き立ち苦味と調和します。粗めだと酸味は抑えられ甘味と苦味が調和します。どちらも美味しいと思います。